お金の存在って当たり前過ぎて、よく考えないまま使ってる人も多いと思います。お金とは何かが分かると、お金の流れ、ひいては株価の流れが分かるかもしれません。
今日は少しその辺のお話をします。
三橋貴明さんの著書ではお金は「債務と債権の記録」とされてます。なんのことだかよく分からないですよね。でもこの言葉がお金の事を端的に表してると思います。
ここで少し例をお示しします。原始時代を想像してください。あなたが漁師だとして、お米が欲しかったとします。ヒラメ1匹とお米1kgが等価だとします。
あなたがヒラメを用意できない場合どうしますか?
お米1kgを受け取る代わりにヒラメ1匹とと引き換える券を農家に渡します。これが債権です。農家が仮にヒラメがいらなくなればその権利をガソリンスタンドでガソリンと交換するかもしれません。
あなたはガソリンスタンドにヒラメを渡せば良いのです。
これがお金の基本です。
しかし大量の債権を持っていてカードゲームのように交換してたら埒が明かきません。じゃあどうするか?
みんなが価値を認めていて、量が限られていて劣化しないものと交換しないものを持っていれば良いですね。
です。今でも有事の金と言われるくらい安全性が高いです。
しかし金は持ち歩けないので代わりに金の預かり証をやり取りしていました。そこから派生したのが
ドル=金の預かり証
です。昔は、ドルはいつでも金と交換出来たのです。しかし、ある事件が起きます。
ニクソンショックです。
1971年当時の大統領ニクソンはドルと金の交換を停止する宣言をします。
これがニクソンショックです。元々はベトナム戦争での戦費が嵩んで金を使ってしまったということが原因のようです。
この事件は、その後1973年の変動相場制に影響します。さらに1985年のプラザ合意でドル高が容認されることになります。
その当時1ドル=360円で固定でしたからものすごく円高になりましたね。
2022年現在、円安だなんだと騒いでおりますが、長い目で見るとまた違った見方ができるかもしれません。
円安が本当に問題なのかどうかについてはまた別の投稿でお話しします。