前回までの流れ
状況確認
あなた:株4枚
C,D君:株各2枚
B,F君:株各1枚
ピンクラーメンの資産状況
店舗数3
内部留保:350万円
10年後
その後ピンクラーメンは快進撃を続けました。その結果以下のようになりました。
株
あなた50枚
その他の人の合計50枚
発行済み株式数合計100枚
店舗数
100店舗
内部留保
2,500万円
全国制覇へ向けて
ピンクラーメンもだいぶ大きくなってきましたが、ここで一気に全国展開しようと思います。
一気に200店舗にしようと思います。
現在100店舗なので残り100店舗ですね。1店舗50万円なので5,000万円です。さらに業務の効率化を目指してセントラルキッチンを作ろうと思います。これに3,000万円かけようと思います。
調達したい金額は約8,000万円です。
流石にこの金額は知り合いに声をかけただけでは集まりそうにありません。
さてどうしましょう。
IPO
ここでIPOです。
IPO(Initial Public Offering)
直訳すると最初の公共の募集ですね。
簡単にいうと株式上場です。株式を公開してみんなに買えるようにします。その分、創業者でも株を売ってしまえばその会社に対する発言権を失ってしまいます。例えばゾゾの前園みたいな感じでしょうか。また、株式上場するには色々条件があるのですが、それはここでは省略します。
市場区分
3つの市場区分があります(区分されたからって買いやすいとかは全然ないので分けなくてもいい気がしますが)
・プライム市場(イメージ的には旧1部)
・スタンダード市場(イメージ的には旧2部と1部)
・グロース市場(マザーズ、JASDAQ)
プライムがえらいかっていうとそうでもなく、なんとなくカッコいいと言うだけです。プライムの基準を満たしていてもスタンダードを選ぶ会社はあります。例えばマクドナルド、ヨネックス、ブルボンなどです。ここまで知名度があれば別にプライムだろうがスタンダードだろうが関係ないですよね。プライムに残るには条件がありますので無駄なコストがかかります。
なんか合理的で良いと個人的には思います。
ピンクラーメン株式上場
話を戻します。ついにピンクラーメン上場です。新規で調達したいお金は8,000万円です。新たに100万円で100株売り出す事にしました。これで1億円ですよね。
グリーン証券が幹事会社(各銘柄には幹事会社がというのがあって取り仕切ります。野村とか大和とかです。そこを気にするのはかなり玄人ですが、とりあえず無視でいいです)となり100万円で100株売り出しました。上場する市場はグロースです。ピンクラーメンの根強いファンとIPOブームにより即完売しました。これでピンクラーメンは100株の新規株と引き換えに1億円手にしました。
現在の状況です。
株
あなた50枚
その他の人の合計150枚
発行済み株式数合計200枚
店舗数
100店舗
内部留保
1億2,500万円
取引初日
ついにピンクラーメンが市場で取引される日が来ました。もともと100万円で売り出した株でしたが、IPOの抽選で漏れた人も多数おり、取引初日の値段は150万円でした。(値幅制限とか細かいことは無視です)超人気株ではIPOに申し込んでその後市場で売ると儲かるというのがありました。昔はそれほど手に入りにくかったのです。もちろん人気がないとIPOの価格を下回ってしまうことも稀にあります。
儲け
現在、あなたの資産はいくらになったでしょう?
あなたは50枚もっているので今の価格で売れば50枚✖️150万円=7,500万円となります。
長い道のりでしたが、あなたが最初に投資した金額は100万円でしたよね。
約75倍になりました。もちろん例えですので、何十億円って手にする人もいます。
こうやって最初から見ていくと、株が怪しいものだってイメージは少し無くなったのではないでしょうか?