四季報の見方【重要】

四季報解説

今日は四季報の見方についてポイントを解説していきます。
銘柄選びに重要なところを中心に解説しますので多少はしょって説明します。

とりあえずぱっと開いてみてください。

全体のレイアウト

まず1ページには2社の情報が載っております。
さらにこれを詳しくみてみるとこんな感じです。

私がみているのはピンクのところです。

それでは項目毎に解説していきます。

会社名特色

証券コード

これは各上場企業に割り当てられた番号です。インターネットで銘柄を検索する時や実際に株の発注をするときに使用して下さい。銘柄名が省略されていることがあります。そのときはこの証券コードが便利です。。

会社概要

ここは事業内容がざっくり書かれているのでさっと目を通しましょう。

東洋経済のコメント
こんな感じのコメントが載っています。最近の業績や注意する出来事などが記載されています。これはそうなんだくらいで良いです。
過去5年間の業績
ここが重要です。まず初めに下のように黒三角がいっぱいあったらアウトです。個人的にはあっても1つまでです。
黒三角はマイナスですので単年度で不慮の事故等が要因で下げた時が買い時となることはあるのですが、基本的にはプラスの会社を選びましょう。
売上高
売上高が毎年増加していることを確認します。
一株益
次に一株益を確認します。これも増えてることを確認します。
営業利益、経常利益、純利益はとりあず無視して良いです。単年度の分析をするときは大切なのですが多年度に渡って利益の質が変わる事はないためです。
その辺りは決算書の読み方解説で説明いたします。
次に見るポイントなのですが直近の株価と見比べます。
株価指標というところに株価が載ってます。ネットで最新の株価を調べても良いです。
どんなイメージで見るかというと例えば
株価500円
一株益50円
とします。一株益を株価で割ってみてください。10となります。これがPERです。これはその株が割り安かどうか判断するのに重要です。株価指標のところにも書いてあるのですが、単年度でブレる時もあるので過去5年くらいのイメージから真のPERを推定します。この作業は重要です。なるべく自分で計算しましょう。
PERの割安度のイメージ
これは市場全体の流れ、業界によっても違うのですが私の主観はこんな感じです。10以下=割安
10〜15=まあまあ安い
15〜20=少し高い
20以上=割高

だいたい15くらいが中心ですかね。今安いというのも重要ですが、過去の5年間の売上を参考に将来の売上を予想してみます。例えば今買って5年後くらいに回収したいなと思います。5年後のPER 15のラインはこの辺かなというのを予想します。そこを売値と想定して買い付けます。その後は売上が順調に推移するのを見守ればOKです。売上が想定外に推移したときは状況が思ったよりかなり悪いですので早めに損切りしましょう。

PBR

株価指標でもう一つ見ておきたいのがPBRです。
PBR解散価値と呼ばれています。簡単にいうと会社を清算して全て現金化した時に株価と比べてどうかという事です。

PBR1より小さい=会社を清算した時の現金が株価より大きい。
PBR1より大きい=会社を清算した時の現金が株価より少ない。

ここで疑問がありますよね。普通会社は資産に事業価値が乗っかって来るのでPBR1倍を切る事はないはずです。しかしPBR1倍以下の企業はたくさんあります。将来資産が減ることを先取りしているのか、単に人気がないのかはわかりませんがいろいろ理由があるようです。リーマンショックの時はPBR 0.5倍PER4倍みたいなお宝銘柄がごろごろしてました。業績が安定もしくは上昇傾向にあるのにPBRが低い会社は要チェックです。

PBRの割安度のイメージ

0.8以下=割安
0.8〜1.2=やや割安
1.2〜1.5=普通
1.5以上=割高(事業価値が高ければありですが、将来の成長性を確実に読む力が必要です)

しかしながらPBR1倍というラインは下値の抵抗線になる事が多いです。PBR0.8くらいだと安心です。

会社の資産状況

ここで見るポイント

ROE

ROEはその会社の事業がどれだけ効率的に稼げているかを示しております。ROEは高い方が良いです。これは株価によって変わる値ではありませんが、業績によって変わります。

例えば製造業などでは工場の建設費用や人件費などが嵩むので低い傾向があります。(5くらい)逆に広告業などでは固定費が少ないので高い(20くらい)といった具合です。

バフェットは20以上が良いと言っておりますがそんな会社は日本には少ないですし、あったとしても株価は高いです。もしそんな会社が安値で放置されていたら良いですね。

利益剰余金と有利子負債

有利子負債は0が好ましいです。だって上場するということは必要な資金を市場から集めるということが最大のメリットなのですから、必要なら新規に株券を発行して集めるべきです。

それでも利益剰余金>有利子負債はとなっていれば問題ないですが、有利子負債が多い会社は避けた方が無難です。

最後に

ここまでがスクリーングの大雑把なイメージです。
今回飛ばした営業利益等なども絞り込み時などには確認します。
次回以降は実際に見ていきます。最初はそこそこ丁寧に見ますが、ある程度したら興味のないのはバシバシ飛ばしていきます。

評価は

◎、○、△、×の4段階を考えています。

それではまた。

 

 

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