皆さんはお盆に帰省してますか?
先日マレーシアで盆踊りが開催されたそうです。その規模なんと3万人以上。しかも結構本格的なんですよね。びっくりしました。
ここで問題になったのが盆踊りに宗教的な意味があるのではないかと言うことです。マレーシアはイスラム教の国ですからね。
今回はお盆とは何か、その他仏教の事についてお話しします。(信心深いとは全くないのでご容赦ください)
お盆とお彼岸は別物です。お盆は元々「盂蘭盆(うらぼんえ)」に由来してます。これはサンスクリット語で「逆さ吊り」を意味しています。何が逆さ吊りなのかというと、お釈迦様の十大弟子の一人、目連尊者の母です。目連尊者の母が地獄で餓鬼(あのお腹が出ているやつです)に逆さ吊りにされて虐められているのを神通力で見たそうです。目連尊者がお釈迦様に、相談したところ、自分の力は母親だけのために使うのではなく、同じ苦しみを持つすべての人を救う気持ちを持つように、と諭したそうです。そこで、目連尊者は安居(雨期に行われる僧の修行)を終えた修行僧たちに、食べ物や飲み物、寝床などを捧げたところ、修行僧たちは大変喜び、その喜びが餓鬼の世界まで伝わり、母親が救われたということです。安居が開ける日を解夏(げげ)と呼びますが、その日が旧暦7月15日だったのです。
参考https://www.e-butsudan.com/guide/1810/
旧暦については過去の記事を見てください。https://pink-investment.com/潮について/
その後、江戸時代になって先祖を迎える今のスタイルになったそうです。(割と最近ですね)お盆の目的はそもそも餓鬼を鎮めることなのです。私はよくお盆になると「施餓鬼」と言われる木の小さい札をとりに行かされていました。今まで全然わかってなかったのすがそんな意味があったのですね。
木の札と言えば、お墓の後ろに立てかけてある木の札があると思います。これは「施餓鬼」ではなく「卒塔婆(そとば)」と言われるものです。ちょっと怖い漢字ですけど、これは全くの当て字で「ストゥーパ」を日本語にしただけです。「ストゥーパ」とはお釈迦様が自分が死んだら等を建てろって行ったんですよね。そうして建てられたのがストゥーパなのです。ストゥーパは五重塔です。一般の人が五重塔を建てるわけには行かないのでそれに似た木の札を立てかけてあるのです。よく見ると五重塔の形をしてますよ。
話がそれましたが、お彼岸は春分の日と秋分の日の前後3日の7日間です。この期間が彼岸(死の世界)と此岸(しがん:我々の世界)が近くなると言われてます。ですのでお墓参りに行くのです。
書き出すとキリがなくなってしまうので、仏教や他の宗教についてもまた別の機会にお話しします。宗教を知ることはとても大事です。(信仰するではなくて知るです)いろいろ調べていてある仮説に辿り着きました。
それではまた。