2022年現在、巷では日本の賃金が海外に比べて安いことが話題になっています。なぜこのようになってしまったのでしょうか?
日本経済が停滞している問題については、構造的な問題があると考えてます。
先の投稿でも触れましたが、お金とは
債務と債権の記録なのです。
言い換えればあなたの収入は誰かの支出なのです。
収入が減ったということは誰かの支出が減ったのです。
昔の日本では支出の多い社会だったように思います。
例えば今、みなさんがお持ちのスマートフォン。高いものでも10万円くらいだと思います。確かに高いですが、逆にスマートフォンが奪った支出はいくらでしょう?
・カメラ10万円(フィルム代、現像代込)
・電話機5万円
・ウォークマン5万円
・コンポ10万円
・ゲーム機7万円(ソフト込み)
・パソコン15万円
・CD、ビデオ3万円(年)
・腕時計2万円
合計57万円
これだけでも消費が6分の1になってます。当然これらの業界で働いていた人はその影響を受けているでしょう。
さらにスマホが大体のことは調べればわかるので、旅行など、知的好奇心による消費も奪っているかもしれません。
その他失われた消費としては
・お歳暮
・会社経費の飲み会(減ったという意味で)
・住宅ローン(賃貸増)
・子供関連の消費(少子化に伴う)
などがあるでしょう。
世の中はより効率的にスマートで便利になる代わりに消費は減っているのです。
さらにスマートフォンに限って言えば作っているのは外国です。
国が減税しようがお金を配ろうがかつての習慣化した爆発的な消費は戻りません。習慣に勝るものはありません。
我々日本人は真面目過ぎるんです。苦しいこと大好き、他人の給料を減らすことにも熱心です。もう少し緩く生きた方がいいんではないかと思います。誰かの支出はあなたの収入になるのですから。
こんな時代でも変わらないものがあります。そういうものに投資していきたいですね。