20230125 コロナ5類へ変更 コロナウイルス振り返り(割と真面目にコロナの話)

雑記

この2年はコロナに振り回された2年でした。政府はコロナを5類に指定する方向だそうです。ここでひと段落と言うことでこれまでの流れを少し真面目に(陰謀論とかなしで)振り返ってみます。

コロナウイルスには4種類ある
コロナウイルスはコロナウイルス科コロナウイルス亜科に分類され、アルファ、ベータ、ガンマ、デルタの4種類があります。今回のコロナウイルスはSARSと同じベータに分類されます
コロナウイルスは細菌兵器なのか?
これについては、陰謀論的には細菌兵器とも思ってしまうのですが、おそらく違うだろうと思います。それはなぜか?新型コロナウイルスと95%の相同性をもつコウモリコロナウイルスが存在しているので、野生動物を食べた中国の人から感染したと考えるのが普通です。(5%の部分に何か手を加えた可能性は0ではないですが)エボラもそうですがコウモリから感染することは多いです。
コロナとインフルエンザの違い
コロナもインフルエンザも丸っこい球体にボチボチがあるところまでは一緒ですが少し違うところがあります。
ゲノム=ジーン(遺伝子)のオム(複数)=遺伝情報
コロナ=1本鎖RNA
インフルエンザ=8分節RNA
*人間のゲノムはDNAですがウイルスはRNAです。RNAにもメッセンジャーRNAやリボソーマルRNAなど色々種類があるのですがここでは説明省きます。後で出てくるメッセンジャーRNAワクチンと違うんだなってことだけでOKです。
突起物
コロナ=スパイクタンパク質
インフルエンザ=ノイラミニダーゼ、ヘマグルチニン
致死率
これが大きな議論になるところですが、インフルエンザには実は3種類あります。A型、B型、C型に分類されます。よく香港A型とか言いますよねほとんどが季節性インフルエンザでA型かB型に分類されます。致死率は0.1%程度です。それに対してトリインフルエンザはA型に分類されますがトリインフルエンザは最大60%にも及びます。どのインフルエンザと比較するかが重要です。季節性インフルエンザ以上トリインフルエンザ未満と言うのが正しいです。
感染と抗体について
コロナが感染するときはスパイクタンパク質が細胞のACE2受容体に結合して侵入します。ここで活躍するのが抗体です。人間の免疫には細胞性免疫と体液性免疫がありますが、体液性免疫によって抗体を作り出します。抗体はスパイクタンパク質にくっついてACE2受容体との結合を阻害してくれます。
これはコロナから治ってしまえば無くなってしまうのですが、メモリーB細胞に記憶され、次にかかった時には速やかに抗体を作ることができます。一度かかると二度目はかかりにくくなるのはそのおかげです。
ワクチンについて
これまでのワクチンは実際にウイルスを卵や牛などで増やしてウイルスを不活化してその破片を人に投与することによって抗体を作らせると言うものでした。今回のコロナではメッセンジャーRNAワクチンと言うものが使われました。人間はDNAからタンパク質を合成するときにメッセンジャーRNAと言うものに転写しそこからタンパクを翻訳するのですが、人間の細胞内で機能するコロナウイルスの情報が入ったメッセンジャーRNAを注射すると言うものでした。前にも話した通り、ウイルスのRNAとは違うので注意してください。ウイルスが人間の転写機能を使っているのに対してメッセンジャーRNAは翻訳機能を使ってます。
つまりウイルスの一部を体内で合成させると言うメカニズムです。
変異株について
これまでどのくらいの変異株があったか覚えてますか?
アルファ株=イギリス株
ベータ株=南アフリカ株
ガンマ株=ブラジル株
デルタ株=インド株
省略(ニューとクサイは使われていません。習近平が何とか・・・・)
オミクロン株=南アフリカ株
合計13種類です。
こんなにあったけ?って思いますよね。
ほとんどがスパイクタンパクの変異です。タンパク質の配列が変わると(実際には一個欠損したり置換しているだけなのですが)形が若干変わることがあるのでB細胞で記憶した抗体が効かなくなることがあるのです。
*例えば、アルファ株ですとスパイクタンパクのシグナルペプチドから数えて69、70、144番目のアミノ酸欠損、501、570、614、681、716、982、1118番目にアミノ酸の置換が入ってます。
ですから、形が似ていればかかりませんし、形が変われば何回ワクチン打ってもかかる可能性があるのです。しかし、全く形が変わると言うことは稀なので変わってない場所に作用する抗体があるものです。
感染力と毒性は分けて考える
変異が入るとスパイクタンパクの形が変わると言う話をしました。その形によっては感染しやすくなることは考えられますが、現時点でも十分かかりやすいですよね。さて、毒性はどうでしょう。結論から言うと毒性が強くなる可能性は低いです。なぜならそんな都合よく進化は起こらないし、仮に毒性が強くなると言うことは感染拡大できないのです。エボラ出血熱などは恐ろしいウイルスですが、あまりに強すぎて、宿主である人間をあっという間に殺してしまいます。そうするとウイルスは人から人へと移れないのです。ましてや飛行機に乗って海外にまで伝染するなどと言う可能性はかなり低いでしょう。コロナは毒性がそれなりに弱いから拡大したのです。(コロナが安全という意味ではないです)
まとめ
私はテレビを見ていないのでよく分かりませんが、マスコミはここまで解説してますでしょうか?少しでもお役に立てたら幸いです。
投資にも共通してますが、自分で調べて事実を把握することが重要です。
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