バフェットが来日した件は先週お話ししました。今日はバフェットの会社バークシャーハサウェイについてお話ししたいと思います。
バフェットとグレアム、バリュー投資
バフェットの投資は初期と現在でスタイルが少し変わっています。バフェットの師匠はベンジャミングレアムという教授です。賢明な投資家という本が出ているのでみてみて下さい。ちょっと長くて若干むずかしいので覚悟してみて下さい。(これより長いバフェットの自伝スノーボールというのもあるのですがそれは後で紹介します)
本題に戻ると最初はこの人の影響をものすごく受けています。グレアムの投資方法はシケモク投資という方法で、簡単にいうとかつて調子の良かった会社が割安で売られている時に買うというものです。今だったら百貨店の株を買うような感じです。それを広く薄く買うんです。その方法でまぁまぁの成績を出していたのですが中には倒産する会社もありました。ですのでそこは改良が必要です。
バークシャーハサウェイはバフェットの投資の中で唯一の失敗?
バフェットは神様ですけど失敗しなかったわけではありません。ソロモンブラザーズ買収は完全に失敗でした。当時のソロモンブラザーズにはのちのLTCMショックを引き起こすジョンメリーウェザーがいました。バフェットは彼を追い出すのですが、そのまま任せてたらバフェットも破産していたかもしれません。
もう一つの失敗はバークシャーハサウェイの買収です。みなさんの中には「え?」って思う人もいるかもしれません。バークシャーハサウェイといえばバフェットの会社ですよね。元々はバフェットが買った会社の一つで、繊維業の会社でした。しかし、この会社は一向に業績が良くならずお荷物になってました。そこでバフェットはこの会社の皮だけ残して中身を投資会社に変えて行きました。
バークシャーハサウェイの初期のレバレッジ
バークシャーハサウェイが躍進する初期の投資で重要なのが保険会社の買収です。保険会社というのは、すぐに支払う必要のない現金が大量にあります。これをバフェットはフロートと呼びます。これを投資に回すことで飛躍的に成長することができたのです。
シケモク投資の限界、フィッシャーとの出会い。
バフェットの投資する会社の特徴は
・参入障壁が高いこと(岩谷産業はここに当てはまるかなと思います)
・商品の購入が習慣化していること(コーラのような)
・業績が安定して上昇していること
・割安であること
ではないかなと思います。
そのうちの割安の概念を途中で変えています。ある程度相場が高値にあると買える株がなくなっちゃうんですよね。そこで「割安であること」を「そこそこの値段で買う」ことに変更しています。これはフィリップフィッシャーに影響を受けています。アップルを買ったときなんかはまさにそうですよね。
バフェットと日本株
バフェットの投資の対象の一つとして参入障壁が高いことがあります。日本にはそんな会社がまだゴロゴロしています。5大商社もそうですし他にもいっぱいあります。バフェットとは関係ないですが、日本の食文化を支配していると言っても過言ではない「アリアケジャパン」とか。(久々に見たら安くなってたから買ってみようかな?)
まだまだバフェットが日本株を買ってくる可能性はあります。
雇ってくれないかな?
それではまた。