20230505 岩谷産業 ノルウェー銀行現る

投資日記
ノルウェー銀行登場

2023年5月1日ノルウェー銀行が、岩谷産業の株式5.02%を保有していることが判明しました。保有目的は純投資で、取得総額は151億円。2月28日から市場で買い付けていたそうです。

このところ岩谷産業のチャートが異様に綺麗でおかしいなと思ってたところですが、やはり機関投資家が入ってましたね。

元々ノルウェー政府3.50%を買っていました。ちょっとややこしいのですがどちらもノルウェーの年金基金なのです。日本でもGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)が有名ですよね。カルフォルニア州のカルパースなんかも有名です。

ノルウェー政府とノルウェー銀行の違い
ノルウェーの年金は1階部分と2階部分があります。日本の国民年金と厚生年金みたいなもんですかね。
この1階部分を担っているのがノルウェー政府年金基金−ノルウェー(GPFN)です。こちらがノルウェー政府と表示されているものです。2階部分はノルウェー政府年金基金−グローバル(GPFG)ノルウェー中央銀行の投資部門が運用していますこちらが今回登場したノルウェー銀行です。
つまりノルウェーの年金で8%も保有しているのです。
GPFGの運用額はなんと188兆円。今回の購入が151億程度なんでGPFGにとってはジュースを買うようなもんですね。
ノルウェーの経済状況
みなさん、ノルウェーと聞いて何を思い浮かべますか?ノルウェーの森ですかね(今の人にはわからないですかね^^)
まぁ福祉国家ということはご存じと思います。実はノルウェーは産油国なのです。ノルウェーの石油は北海油田から採掘されています。どのくらいの量かというと原油で世界9位、天然ガス世界3位です。にもかかわらず国内の電力は水力で9割を賄ってしまっているというのですからこれらはほとんど輸出されています。それは良い福祉も出来るわって話ですよね。そのオイルマネーで世界中に投資しているんですね。
もう一つ有名なのはEV先進国という側面です。元々国民も500万人しかいませんし、電力も資金も潤沢でゴリ押しした結果達成できているんですね。他の国が真似しようと思っても難しいです。先に解決すべきは電力問題ということが分かると思います。
まとめ
世界中で運用している中の一つだとしてもノルウェー銀行に選ばれたことは良い傾向と思います。EVやエネルギー問題など深く考えた結果ではないとは思いますが、今後起こるであろうエネルギーのパラダイムシフトに備えて、ノルウェーがバックにいる意味合いは小さくないかなと思います。
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