20230709 日経10万円時代に備えよ(BRICS新通貨による通貨戦争等)

経済の流れ

日経平均10万円

皆さんはこれを聞いてどお思いますか?おそらく95%くらいの人は馬鹿げたことを言ってると思うことでしょう。当然来年、再来年という話ではありません。おそらく2030年くらいになるでしょう。

良い機会ですのでこれまでの流れをおさらいしておきます。

お金の価値

株を語る上でここは避けては通れません。なぜなら株を買う目的はいつかお金に換金したいと思っているからです。しかし、お金とは何かということを学校では教えてくれませんし、真剣に考えている人はいないでしょう。

お金について投稿している過去の投稿をみて下さい。

要約すると
1.お金は債務と債権の記録である。
2.お金は金の預かり証であった。
3.ニクソンショック以降、お金は金の預かり証としての役割がなくなり、国債の債権として機能している。
4.ドルの信用の裏付けは金から原油へ移行した。アメリカによる中東への戦争関与は原油の価値を守るためである。
5.お金を発行しているのは民間機関(国じゃないところがポイント。そのバックにいるのは・・・。)
6.世界中の国債の発行額は増え続け、大量の国債=通貨が発行され続けている。
経済成長の影に隠れてあまり実感できないかもしれませんが、通貨はこの瞬間も下落し続けているのです。この流れは今後も継続するでしょう。
つまり相対的に株の価格(価値ではない)が上がるのです。
BRICS新通貨
BRICSとは新興国の頭文字ですが、最近BRICS新通貨が出来ると言われています。これは大きな出来事です。何故なら彼らは豊富な資源を持ってますので、かつてお金が金の預かり証であった時代のように、各種レアアースや原油によって現物資産と交換性のある通貨が生まれる可能性があります。これはドルの基軸通貨としての役割の終焉を意味しています。これは覚えておいて下さい。
アメリカはこれまでのように基軸通貨の権益を守るため新たな戦争を仕掛ける可能性があります。アメリカは日本にNATOの事務所を作ると言ってます。日米同盟だけで良いじゃないですか。戦争を望んでいるのは中国ではなくアメリカなのです。台湾有事が起きた時に日本に中立的な立場を取らせないための外堀固めなのです。全てはアメリカの覇権維持のため。そしてそれは近々必ず起きます。日本はそれを止められる可能性のある唯一の国です。何故なら我々日本人の半分の起源は古代中東にあるからです。その辺の話は別の記事をご覧ください。
ちょっと話が逸れてしまいました。リスクとして認識しておいて下さい。
日経はなぜ上がるのか
前の項で通貨の価値が下がり続けているというお話をしましたが、それなら株は上がり続けるはずで、なぜ日本は失われた○十年みたいなことになってしまったのでしょうか?事実、他の国の株価は上がり続けています。それには日本の特殊事情を考えなくては行けません。
それについては過去の記事をみて下さい。
当時世界一に迫る日本企業がそれぞれ株を持ち合いしてたのです。それはチート級です。それが一気に解消されたという話です。
その後それを埋めるほどの大きな買い手はありませんでしたが、アベノミクスが始まった2013年以降、日銀、GPIF(年金)、生保がETFを買い漁りました。多少の換金うりはあるかもしれませんが、彼らは基本的に買い一辺倒で短期で売ることはしません。つまり、知らない間にかなりの浮動株が買い占められているのです。それを知らないと、今度の危機はまた日経10,000円になるのではないかなどと思い買うことができなくなってしまいます。今起きていることはバブルでもなんでもないです。
今の日経平均のPBRが約1.4倍、PERが約15倍(いずれも加重平均)です。アメリカのPBRが約4倍、PERが21倍です。先進国の平均でPBRが約3倍、PERが18倍です。日本企業の利益率が低いので単純比較はできませんが、仮にPBR2.5倍まで買われたとすると、日経平均5万7千円です。仮に今のアメリカ並みに変われたとしてPBR4倍で計算すると日経平均9万円1千円です。
そう考えると今、バフェットを中心とした海外勢が日本が割安と感じるのも納得できませんか?
株価下落リスク
全体的には今まで話してきたイメージなのですが、短期的にはリスクがいろいろあります。
・アメリカの学生ローン問題(後日解説します)
・ウクライナの原発問題
・台湾有事
・ドイツ銀行を含めた欧州経済の悪化
もし、これらのリスクが顕在化し、長期的な上昇を上回る下落が見込まれる時は一旦売ることもあるかもしれません。その時はお知らせしますのでよろしくお願いします。
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