みなさま、ついに出ました。
表題にもありますが、岩谷産業がコスモ株を追加取得いたしました。
そもそもこれはなんだったのかというところからおさらいします。
旧村上ファンドVSコスモ
旧村上ファンドがコスモの株式を買いまくって経営に口出ししてきました。旧村上ファンドの言い分としては簡単にいうと事業の縮小をして株主に還元すると言った内容です。しかし、現経営陣はそのような考えはなく、バチバチに争っていました。
岩谷産業のコスモ株取得
そんな中、旧村上ファンドから岩谷産業が株を買受けるという報道が2023年12月にありました。岩谷産業とコスモは協力関係にあったので悪い話ではないのですが、おそらく電撃的に話を進めたと考えています。つまり、コスモは発表まで知らなかったのではないかと推測しています。
コスモとしても岩谷産業に主導権を握られるわけですから手放しで喜べる状況ではなかったでしょう。
持分法適用関連会社化と残りの25万株
この時全ての株を買ったわけではなく、あと25万株買えば持分法適用関連会社化になるというところまで買い進めました。岩谷産業は25万株買う意思を示していましたが、公正取引委員会の判断待ちっていう感じで3ヶ月待たされました。これが今回OK出たということです。
持分法適用関連会社化になるということはどういうことかというと、連結会社であればその子会社の決算が全て連結されますが、持分法適用関連会社化であればその持っている分だけ連結するということです。今回であればコスモの5分の1の株を買ってますので、岩谷の決算+5分の1コスモの決算という形になります。赤字にならない限り、昨年の業績より良くなることが想像できます。また、コスモの業績に応じて配当を調節する旨も記載されていました。
エクイティファイナンス
今回の買収で1000億程度使ったわけですが、その調達方法も懸念事項の一つでした。エクイティファイナンスとは公募増資などによって資金を集めることを意味します。今回は銀行から金利0.4%程度で借入をしています。今回のIR情報ではエクイティファイナンスをしないと言ってますので、銀行からの借り換えをおこなっていくことになります。これも懸命な判断と思います。なぜならば配当金0.4%で我慢してくれる大株主が増えたのと同義だからです。
コスモ株自体の価値
去年の12月時点で、約10%のプレミア価格を付け、6,051円でコスモ株を取得したわけですが、3月29日の終値は7,675円となっております。年初からの地合いにも大いに助けられた感じがあります。今売ってもかなりの儲けなのですから。
まとめ
この3ヶ月間の懸念事項だった2点(追加株取得及び資金調達方法)が明確になったことで、これまでの不安定な動きは一旦解消されるでしょう。実際にコスモの業績が岩谷の決算に計上された段階で〇〇%増益のような情報が出て、新規参入者を増やすことができると思います。
今後は少しずつ値を切り上げていくでしょう。現段階でも10000円くらいの株価は欲しいところです。
今後も主力銘柄継続で頑張っていきたいと思います。