20240512 投資状況報告、コスモの自社株買い、アメリカの余剰貯蓄の消滅、サウジアラビア皇太子来日が意味するもの

投資日記

GWを挟んで相場はそこそこ荒れましたね。

投資状況報告

まずは投資状況の報告です。

現物

信用取引

NISA

なし

合計

とりあえず横ばいです。

コスモの自社株買い
9日コスモの決算発表がありました。
コスモは私の主力銘柄の岩谷産業が大株主になっている会社で岩谷産業の株価にも影響を及ぼします。インパクトのあった発表は次の2点です。
①2025年3月期に230億円を上限に自社株買いをする(発行済み株式総数(自社株を除く)の3.96%にあたる350万株を上限に買い付ける。)
②株主還元方針を見直し、。年間配当の下限額を25年3月期から300円(従来は250円)に引き上げる。
です。
これを受けてコスモ株は10日、7.85%の上昇をしました。
正直びっくりですね。年間配当の下限額については村上ファンド時代に無理やり押し付けられたと思っており、そのうち引き下げるのではないかと思いましたが、さらに引き上げてくるとは思いませんでした。
岩谷産業については持分法を適用してますのでその分利益が減るから手放しでは喜べませんが、キャッシュが増えるのは良いかもしれません。どちらかというとプラスのニュースだと思ってます。
アメリカの余剰貯蓄の消滅
コロナでばら撒かれた補助金(通称コロナ預金)が去年の10月頃つきそうだという話をしてきましたが、サンフランシスコ連邦銀行のデータで今年の3月に余剰貯蓄がなくなっていたというレポートがありましたので紹介します。
原文です。
真ん中の点線がコロナ前からのトレンドで、コロナを機に貯金が加速しています(青塗り部分)。2021年の中旬から貯金を取り崩し始めています。(赤塗り部分)。
この青塗り部分と赤塗り部分の面積が一緒になればこれまでのコロナ貯金分が無くなったということになります。
それが今年の3月につきてます(貯金が0というわけでなくコロナでばら撒かれたお金が無くなったということ)。チャート1に戻ってもらうとこの時点で元のトレンドに戻ってなくてはいけませんが、以前として貯金を取り崩している状況がわかると思います。
これは徐々に悪化していくと思います。11月の大統領選にも多少影響を与えていくと思います。
そもそもコロナで600兆円もばら撒いたのにどこに消えたのか?
r>g
r=資本収益率
g=成長率
これはトマピケティの「21世紀の資本」の中で有名な式です。(私も本は買っているのですが、全部は読めてません)
ここで言うrは「資本家」、gは「労働者」と思っていただければ良いです。
つまり、いくら中央銀行が資金を注入していても「資本家」に吸収されていくのです。
と言うことは「資本家」ならなくてはいけません。
みなさん資本家と聞くとアラブの石油王のようなものを思い浮かべるかもしれませんが、皆さんも資本家なのです。それは「株主」だからです。株は会社の細片なので、会社の一部を保有していることになります。株は暴落することもあります。しかし、この法則が成立している限り(資本主義が継続する限りにおいては)株を買うことが有利なのは明白です。
サウジアラビアのムハンマド皇太子来日
サウジアラビアのムハンマド皇太子が20日から23日まで公賓として来日することになりました。これは意外と大きな意味があります。
先日のイラクとイスラエルの戦争は宗教戦争であり、イスラエルの背後にはアメリカがいます。サウジアラビアといえば言わずと知れた産油国です。
トランプの再選を前にアメリカの同盟国である日本を訪問し、味方であることをアピールする目的があります。
アメリカにとってもサウジアラビアは国運を握る大切な場所です。
それはドルの信頼につながるからです。
少し話を戻すとドルは元々金の預かり証でしたがそれを破ったのがニクソンショックでした。その代わり原油売買の決済をドルで行うことによってドルの覇権を守ってきました。
湾岸戦争もイラク戦争もアメリカの原油利権確保の為の戦いでした。イラクのフセイン大統領は独裁者だったかもしれませんが、大量破壊兵器を持ってませんでしたよね。侵略行為以外の何でもないのですが、アメリカは何の謝罪もしてませんよね。公然と核兵器を持っている北朝鮮や中国は攻撃しないのか?それは産油国ではないからです。
サウジアラビアはその立場をよくわかっていると思います。中国とロシアとも仲良くしたいけど、アメリを怒らせると、戦争を仕掛けらる可能性があると言うことです。
日本はそう言う意味では絶妙なポジションにいると思います。
日本人のルーツは中東にあるわけですから、彼らを救わなくてはいけません。それが日本にできることと思います。
それではまた。
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