今回の暴落での私のトレードを振り返ってみて改めて点数をつけるとしたら60点といったところでしょうか。
いくつか反省点がありますので振り返りたいと思います。
金融政策決定会合をマークしてたのに初動が遅れた
なぜ私が金融政策決定会合をマークしていたかというと、過去に利上げで苦い経験をしているからです。
少し古い話になりますが2013年の話をします。
安倍政権が発足したのが2012年12月26日でこの時の日経平均は10,230円でした。ここから大した押し目も作らず2013年5月22日に15,627円をつけます。ここまでの上げ幅は約+52%です。
しかし、2013年5月23日に暴落が起きました。
何があったかというとアメリカの利上げ示唆です。
そこから転げ落ちるように株価は下げて2013年6月13日に12,445円をつけました。高値からの下げ幅は約-21%です。
5ヶ月かけて上昇した上昇分の半分程度をたった3週間で吹き飛ばしたのです。
最近始めた方はアベノミクスが一本調子で上がってきたと感じるかもしれませんが、今回の状態はそれに似ています。ですので注意してたのですが、初動が遅れてしまいました。それは前回の金融政策決定会合で相応の規模で利上げすると言ったのにさほど反応していなかったからです。なので今回は反応しないのかなって思ってしまいました。
実際今回の発表があった直後は上げてましたからね。
もう一つ遅れた原因としてはブログを書いているからです。岩谷産業のエーテックの不祥事があった件で色々調べているうちにいつの間にか岩谷産業を守る意識とブログを読んでくれる人の信頼をなくすのではないかと思って売りを躊躇してしまったことはあります。岩谷産業に気を取られすぎて日経全体の動きを追いきれなかったのも反省しています。わざとくらった感はあるのですが、一応私も最低限の損を出しましたので勘弁してください。(200万くらいは食らわなくてよかった損があったと思います)
利上げだけではない今回の下げ
先日の為替介入により円買い株売りをされたと話をしましたが、ヘッジファンドに先物売りから現物売り、空売りの3弾コンボを決められてしまいました。今は日本人やその他機関投資家の投げのターンです。売られた量を考えればやはり2〜3週間はこれが続くと思います(ここからは緩やか?に調整)。慌てて買い戻さなくても大丈夫でしょう。
これまでと違って、日銀のETF買いは終了してしまっているので下値を支える主体がいないことです。
普通利上げがあれば銀行株が上がるのですが今回はメタメタに売られました。このことからも利上げに乗じたヘッジファンドの仕掛けであることがわかります。
次はいつ反転するのかというとヘッジファンドの空売りが返済され、現物を買い出したあたりです。ヘッジファンドは株が上がっても下がってもどちらでも良いのです。
再帰性理論
これはジョージソロスがよく言っていた理論ですがお互い関連のある事象が相互作用によって増強されていくというものです。今回であれば、株価が下げる→株が売られる→株価が下がるのループです。そしてそれは行きすぎるところまで行かないと止まらないというものです。
市場にはそのような性質があることを認識してください。別に今回に始まったことではありません。
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アメリカも売られている
今回はダウ(アメリカの日経平均みたいなもの)も売られています。アメリカは利下げを開始しました。日本とは正反対ですが、アメリカの景気は待ったなしで悪化しています。
アメリカの個人の貯金はすでに3月に底をついてしまっています。
カリフォルニア連銀のデータがありますのでリンクを確認してください。
ですのでアメリカの利下げは継続するでしょう。
アメリカは今年大統領選がありますのでそれまでは何とかして株価を下支えしたいと思っていると思います。
それでも株は上がる
短期的には結構きつい下げがあるかもしれませんが、それでも最終的に株価は上がります。日銀はインフレ目標を2%にしていますが、これがどういうことか想像してみてください。
実際2%ずつ資産が減ってしまうのと同じなのです。これも2%で止まるとも限らないです。簡単に計算してみました。現在の100万円は20年後に68万の価値しか無くなってしまうのです。4%の物価上昇であれば46万円になってしまうのです。
インフレがあれば企業は値上げをしてその分利益を上げます。もちろん給与はその中からしか払われないので給与だけ上がって株価は上がらないということはありません。
ですのでどうしても株を買う方向に行かざるを得ないのです。今はピンとこないかもしれませんが10年もすれば実感するようになるでしょう。20年もすればジュース1本200〜300円という時代が来ているはずです。その時は日経平均は10万円を軽く超えてくるでしょう。
目先で言うと中国の洪水問題がインフレにつながるでしょう。皆さんが思っているより深刻です。食料その他もろもろ品薄になることが予想されます。その辺も注意点です。
現在のポジション
現物
信用取引
合計
結構減っちゃいました。200万くらいは税金で持ってかれました。
この中の未決済が60万くらいありますのでこれは後で引かれてしまいます。
今後の戦略
下値を確認したら反転攻勢に転じたいと思います。しかし、前述の通り数週間は荒い値動きが続くと思いますので引き続き注視していきたいと思います。
今週、岩谷産業の決算があるので注目です。
トヨタも決算がよかったのに売られたので決算の内容より地合いの方が強いと思います。
とりあえずエーテック問題がどうなるか結論を出して欲しいです。
水素社会が来るという展望については変更はないので落ち着いたら少しずつ買い戻していきたいです。
最後に
今回、うまく立ち回れずすいませんでした。色々反省点は尽きません。ナンピンをしなかったのが救いです。次の勝負に備えて情報収集していきます。皆さんも生き残ることを最優先事項にして無理なナンピンしないようにしてください。
それではまた更新します。