みなさんお疲れ様です。
やっぱり予想通り利上げがありましたね。
金融政策決定会合の結果
金融政策決定会合の結果はこちらで見ることができます。
HP
原文
無担保コールレート(オーバーナイト物)を、0.5%程度で推移するよう 促す。
何度も繰り返しになってしまいますが、無担保コールレート(オーバーナイト物)について軽く触れておきます。銀行は大量のお金を持ってますが、実際お金は銀行になく、日銀に当座預金として預けてます。簡単に出し入れできないので日々のお金は銀行間で融通しあってます。つまり1日の借金です。今回保管貸付制度についても触れられていますが、無視して良いです。借りるのに担保が必要な借金と思ってください。
国債の動き
国債の値動きについても確認しておきましょう。

国債がなぜ重要かというと株の購入や住宅ローンの貸出基準になるからです。
例えば30年固定金利ローンがあるとします。銀行的には国債に投資すれは30年間約2.3%の金利が取れますので2.3%より多くの金利じゃなければ貸したくないですよね。それに30年間資金が動かせなくなってしまいます。
それではなぜ変動金利は低いのか?それは銀行の立場になればわかります。今は圧倒的な借りて不足です。政策金利≒無担保コールレートが0.5%であればこれより少し上乗せした金利が貸し出して利益を取れるラインになります。だから住宅ローンの変動金利では無担保コールレートが重視されるのです。今回利上げしたのでとりあえずは満足したんじゃないでしょうか?しばらくは利上げしないと思います。(というかできないでしょう)
もう一回過去の国債の値動きを掲載しておきます。

国債とお金
今日はお金についてお話ししておきます。昔から見ていただいてる人は何度も繰り返しになってしまいすいません。
お金は何かについて考えたことはありますか?
お金とは債務と債権の記録です。
私は簿記の資格はありませんが、会計には必ず借り方と貸方が存在します。
車を300万円で買えば借り方に車が貸方に現金300万円が記載されチャラになります。
つまり、お金そのものも自然発生はしないのです。
ニクソンショック以前は金本位制が導入されてました。
銀行の借り方に金31g(1トロイオンス)、貸方に35ドルが計上されました。
つまり昔はドルは金の預かり証だったのです。
お金は現物の金(ゴールド)の代わりに預かり証をやりとるするツールだったのです。
これを金が足らなくなったからやーめたって言ったのがニクソンショックです。
その後金の価格はどうなったか?8年間で14倍になりました。それはそうです。だってドルが無尽蔵に刷られてしまうのですから。これと似たことがリーマンショック以降通貨にも起きていると思います。これはとても重要な視点です。
話を元に戻します。日本円はどのように生まれているでしょう。言い換えれば日本円を借り方としたら貸方は何になるでしょうか?
そうです間接的に国債なのです。
どういうことかというと政府は国債を発行して公共事業をやるとします。業者は対価として国債を受け取ります。これを銀行に持っていき銀行が日銀に当座預金として計上してもらいます。
現金が生まれているでしょう?国の借金は減らさなくても良いのです。減らさないと何が起きるか?通貨の価値が下がるだけ=インフレが起きるのです。これは日本やアメリカのように自国通貨を持っているからできることです。だからいくら借金しても破綻することはあり得ないのです。
嘘だと思うでしょ。確認してみましょうか?
日銀の決算情報です。
最近の財務諸表を見てみましょう

貸借対照表(持ち物リスト)の一部抜粋ですが借り方の国債、貸方の当座預金はほぼ同額になってませんか?日銀は国債を資産として計上してその預かり証として当座預金を発行しているのです。我々の感覚では国債は現金化して初めて価値があるものですが、日銀の感覚としては国債そのものに(何らかの?何って言われると謎)価値があるので資産として計上しているのです。
これがお金の正体です。つまり、MMT /現代貨幣理論の中で言われる「財源確保のための徴税は必要ではない」、「財政赤字で国は破綻しない」、「インフレにならない限り国債はいくら発行しても問題はない」の考えの根拠になってます。腑に落ちましたか?
今日は時間があるので「財源確保のための徴税は必要ではない」についてもう少し踏み込んでみましょうか?
税金は誰のため?「財源確保のための徴税は必要ではない」について
みなさん、消費税やら所得税やらガソリン税に腹を立ててると思いますが、そもそも税金を払わなくて良くなったらどうですか?良いことだらけって思いませんか?
理論上はできるんですよ。さっきの国債の話でわかると思いますが、公共事業や公務員の給与は全て国債発行しちゃえば良いのですから。そうなるとどうなるか?お金の流通量が増えてお金の価値が減ります。つまりインフレが起きるのです。正直それでも良いですけど実際困るのは意外と我々です。税金は「お金を儲けている人から多くお金を集めて再配分する」ことこそが目的です。そうしないとアメリカみたいに救急車呼んだだけで何百万ってなったり大学行くだけで何千万ってなってしまいますよ。お金を儲けている人から多くとっていいというのは支持されやすい考え方ですが、本来強引な考え方なんですよね。町内会を想像して見てください。普通は1人いくらですよね、収入が多いとか少ないとか関係ないですよね。みんなで話し合ってお金持ちは多くだせって決めて強引に払わせているようなもんです。それは公平感はあるかもしれませんが平等ではないですよね。
一回全ての税金を無くしてみますか?
それではまた。
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