ついこの前アニメ版が完結した「チ。」を一気観しました。
結論から言うと素晴らしかったです。
観てない人には超オススメです。
ここからちょっとネタバレするので注意です。
地動説が迫害されている世界で地動説を証明しようとしている人々の話なんですけど、どう面白くなるのか？って最初は疑問だったんですけど、とにかく面白い。教会に地動説を研究していることがバレると拷問か酷いと殺されちゃうんですけど、そこをスパイみたいに隠れながら語り継いでいくところがドキドキします。（実際バッタバッタ殺されちゃうんですけど）
これは今の日本じゃないと作れない作品だなって思いました。まずキリスト教の扱いがギリギリというか海外ではGOサインでないだろってレベルで描かれてますし、拷問シーンも結構グロいです。
最後の2話については賛否両論あると思います。最後に立場の違うラファウが出てきて知的好奇心に対する情熱が狂気という同じ面を持ちながら、一方は道徳的、一方は非道徳的に描かれていて、知的好奇心の探究は無条件に「善」ではないということを最後に問うたことは哲学的には素晴らしいと思いますが、ストーリー的には別の結末が良かったなって思ってます。
途中から私の中で主人公がヨレンタになっていたので最後まで生き残って欲しかったです（せめてドゥラカだけでも・・・）。生き残らないにしても書籍で残ったヨレンタとノヴァクの回想シーンでも良かった気もします。
また、学問に対する本来の姿を考えさせられたように思います。苦しみながら好きでもないことを暗記するのは良くないと思いました。
あとは常識を疑うことは大事だなって思いました。科学って基本的には人間の５感で感じ取れて初めて証明されるので本当はわからないことの方が多いんですよね。私は第6感を信じているので早く感じ取れるようになりたいです。そうすればもう少し分かることがあるような気がします。
それまでは経済学と釣り学と麻雀学を極めたいと思います。
あと豆知識なんですけどエンディングのヨルシカの「アポリア」という曲があるのですけど、７拍子と８拍子が交互に繰り返されていわゆる変拍子なんですけど、これは天動説の惑星の数7個と地動説の惑星の数8個に由来しているそうです。深い・・・・。
それではまた。
