現在、PayPayや楽天ペイのようなステーブルコイン風の取引手段がありますが、異なるシステム間で直接送金することはできません。もしステーブルコインが普及すれば、ステーブルコイン自体を取引するため、これらのサービスは不要になるかもしれません。
クレジットカードもいらなくなるでしょう。なぜなら、直接支払いが可能になるからです。クレジットカードの役割は、分割払いができることくらいになっていくと考えられます。そうなると、支払い能力の低い人ばかりが利用することになるため、クレジットカードの手数料は大幅に上がる可能性があります。
ここ数年で、もう一度キャッシュレス決済の大きな変革が起きると私は考えています。
現代において、多くの人々が銀行に預金する主な理由は利息ではありません。むしろ、ATMの引き出し手数料などで実質的なマイナスになっているケースも少なくないでしょう。
さらに、銀行預金には大きなリスクも存在します。銀行が破綻した場合、ペイオフ制度によって保証されるのは預金者一人あたり1,000万円までです。このため、資産を保護するには複数の銀行に分散して預金する必要があります。
一方、ステーブルコインならこうしたリスクを回避できます。実物資産を裏付けとして発行されているため、銀行の破綻リスクに左右されません。預金のかなりの部分がステーブルコインに移行する可能性があり、その結果、銀行は資金繰りに苦戦することになるでしょう。
そうなると、銀行は貸出金利を上げざるを得なくなり、事業環境は一層厳しくなることが予想されます。銀行業界は今後、非常に厳しい局面を迎えることになるでしょう。
ステーブルコインの発行者はどう儲ける?
ここで疑問が浮かぶと思うのですが、ステーブルコインの発行者はどう儲けるのでしょうか?
ここで最初の話に戻るわけです。
国債=円=ステーブルコイン
の構図です。ステーブルコインを発行するための円を預かってそれで国債を買ってその金利で会社を運営してくのです。つまりこのシステムはある程度国債の金利がある前提で成り立つのです。ですから然るべきタイミングでそれなりの利上げがあると予想してます。それでも国債は買われるでしょう。
金が買われる
ステーブルコインの流れは世界的に広がっています。そうなると、ドルやユーロといった主要通貨の取引は対応するステーブルコインで解決できるかもしれませんが、それ以外の通貨では難しい状況が生まれます。
この問題の解決策の一つとして、金に裏付けられたステーブルコインが普及する可能性があります。これは、通貨の価値を金に結びつける、いわゆる金本位制への回帰と見なすことができます。
もし金がステーブルコインの主要な担保となれば、金の現物とその価値がデジタル通貨として密接に結びつきます。これにより、国境を越えたより安定した取引システムが構築されるでしょう。
このシナリオが現実となれば、ステーブルコインの普及が進むにつれて金の需要は高まります。ステーブルコインと紐づけるための金が世界中で確保されるまで、金争奪戦のような状況が起こるかもしれません。そのため、金はしばらくの間、投資対象として注目され続けるでしょう。
まとめ
ピンと来てない人もいるかもしれませんが、これは必ず訪れるメガトレンドです。今は黎明期で、関連銘柄もありませんが、金は少し買っておいた方が良いかもって思ってます。
ポジション確認
ここ1ヶ月ほぼプラスで引けてます。主力銘柄のドライケミカルが頑張ってくれています。
日経自体も堅調です。このままトレンドが続けばさらに買い増しして行きます。
現物枠も残りわずかのでそろそろ信用取引を解放しようかと思っているところです。


それではまた。
トップページ