20230311 トップギアを見ていてびっくりした生産性の誤解

経済の流れ

みなさまトップギアという番組を知ってますでしょうか?車好きな人なら知っていると思いますがイギリスBBCで作成されてる車番組です。車の耐久性を見るのにビルから落としたり、車をボバークラフトに加工したりとかなりとがった番組なんですけどたまたまYouTubeでアーカイブス(過去動画)を見ててびっくりすることがありました。

それは1978年に放送されてたものです。1978年といえばちょうど私が生まれた年です。その特集内容が日本車に関するものでした。デザイン云々の話はアレなんですけど・・・・日本車が世界を席巻しているといった内容でした。

まず驚くべきはその生産性です。1年間に1従業員が何台車を生産しているのかということが語られてました。

イタリア=6台
アメリカ=15台
日本=43台

です。嘘でしょと思ったけどそういえば小さい頃世界の車メーカーが日本を見にきているって話があったなって思い出しました。

日本人がアメリカ人の3倍、イタリア人の7倍働いていたかといえばそんなことはありません。
肉体労働の徹底した自動化と律速段階の解消だと思ってます。

当時車は職人が一個一個丁寧に仕上げるのが普通でしたが、日本はロボットをいち早く導入していました。特に革新的だったのはスポット溶接ではないでしょうか。仮面を被って溶接するのではなくホッチキスで止めるように溶接する技術です。ラインも効率化されていたと思います。

超熟練工でもない限り、人より機械の方が綺麗で正確で早いです。

最近日本人の働き方は非効率だとか無駄な会議が多いとかその辺ばかりに焦点が当たりがちですが、業務効率を大幅に上げるには自動化なのです。工業における自動化は日本の得意とするところであり多くの工作機メーカーがひしめいてます。最近見たYouTubeで面白かったのはものづくり太郎さんのニットクという会社の紹介です。モーターにコイルを巻く機械を作る会社なんですけど他の会社が真似できないんだなってことはよくわかりました。

話を戻しますと、これからの生産性を上げるコツは知的労働の自動化です。さすがに将棋みたいにAIが全て考えるというところまでは行かないでしょうけど、コンピューターが得意とするところはコンピューターに任せるということです。具体的にいうと、記憶する、整理する、計算する、検索するといった能力です。会議を減らすとかそういったところで削減できる時間はたかが知れてます。プログラミングとかIOTの知識って日本は遅れているなって思います。ここはもともと日本が得意な分野だったんですけどね。トロンがWindowsに負けてから流れは変わってしまったように思います。

我々の生活の中でも効率的になったなと思うことがあります。例えばユニクロのレジです。穴の中に商品を放り込むだけで会計できるんですよ。すごくないですか?今まであった行列がなくなってます。居酒屋もタッチパネルで注文するだけですからね。大きな声を出さなくていいし、注文して届いたかどうかもすぐ確認できますしね。会計も自動で人がやるよりよっぽど正確です。

こんな感じで思いつくまま書いてみました。

タイトルとURLをコピーしました