6月末は少し売られましたね。これはGPIF等のリバランスが原因と言われています。リバランスとは何かと言いますと、機関投資家は国内株式の他、海外株式や各種ソブリン債等に振り分けております。米国の金利上昇などもあり多少そちらに振り分けたかもしれません。いずれにしろあまり気にする必要はありません。もう一つはGPIFの換金売りです。GPIFは日本の年金を運用している期間です。アベノミクスの中盤では国内株式を新たに購入したことから強烈な買い手になり、株価を上昇する大きな原動力になりました。しかし、GPIFは年金を支払うことが目的ですので多少売って年金の支払いに充てるフェーズに入ったそうです。これが換金売りと呼ばれているものです。こちらはジワジワ影響を与えるかもしれませんが、すぐにどうこうと言うことはありません。
それでは本題です。
東京証券取引所によるPBR改善要求
この話題に触れるの忘れておりました。しかし、重要な話なので改めて投稿します。この原文はこちらです。
その前にPBRについてお話ししておかなくては行けません。PBRは純資産倍率とも呼ばれ、簡単にいうと会社を畳んで現金化した時にトントンになる株価がPBR1.0倍となります。言い換えるとPBR1.0倍以下と言うことは会社を運営するより倒産させて現金化した方がましってことになります。
最近株を始めた人はそんなことあるのか?って思うかもしれませんが、これが意外とあるんです。プライム市場でも半分くらいがPBR1.0以下です。
これに対して東京証券取引所は改善しろと言ってます。簡単に言うと株価を上げろといっているのです。業務を効率化し、高利益体質になり、国内外から投資資金を集めると言うのが王道ですが、そんなことはバブル崩壊以降散々やっております。ではどうしたら良いか?配当金を上げるか自社株買いをするかです。幸いなことに日本企業には内部留保を抱えた会社がたくさんあります。1つ目の配当金を上げると言う方法ですが、これには問題点があります。それは1回配当金をあげてしまうと下げたときに一気に株価が下がってしいまいます。さらに、配当金というのは株の価値の一部を現金として引き出す行為に過ぎず、引き出す際には20%の手数料(税金)が取られます。ですので私は配当金はいらないから会社の価値を高めることに使ってほしいと考えています。対して自社株買いは効果絶大です。仮にPBR0.9倍の株を自社株買いしたとします。業績が安定していることが前提ですが、これは10,000円を9,000円で買う行為になります。先程の配当と比べてみて下さい。配当では9,000円引き出すのに1,800円かかるので手元に残るのは7,200円です。それでも皆様は配当をほしいと思いますか?
もう一つ自社株の大きい効果としては需給が改善するということです。何度も言いますが、需給は全てに優先します。
日本のバブルが崩壊し、失われた○十年に突入したのは銀行の資金の引き上げが原因ではありません。お金自体は今の方が圧倒的に出回っているのですから。
真犯人は〇〇の解消です。気になる方は過去の記事を見て下さい。
今後の展開
4月からの株価の上昇は実はこれが原因なのではないかと思ってます。これから自社株買いラッシュが起きると思いますのでまだまだ上昇余地はあると思っています。自社株買いが出たら要注目です。
それではまた。