今回は配当についてお話しします。
前回は株は会社の権利書だという話をしました。
今回は配当についてお話しします。
前回のピンクラーメンの続きから
現在
開業資金:250万円
株券:1枚50万円
株券所持数
あなた:2枚
A,B,C君=各1枚
1年後
ピンクラーメンの業績は順調で50万円の利益が出ました。
この利益をどうしましょう?
① 1株10万円で山分けする。
② 50万円を会社の資金としてストックする。
③ 一部を山分けして一部を会社の資金としてストックする。
この利益を山分けする行為を配当と呼んでいます。
利益をどれだけ配当に回すかを配当性向と呼びます。
①については利益の全てを配当に回しているので配当性向100%ですね。
②はいわゆる無配です。
世界中の投資家は配当を増やすことを「善」としておりますが果たしてそうでしょうか?ウォーレンバフェットも配当については否定的です。
なぜか?
①を選択した場合、会社は成長しませんし、10万円を引き出すと税金で2万円取られるので8万円になってしまいます。
10年後
②を選択した場合5年で250万円ストックできますので2店目が出店できます。3店目は2馬力で稼ぎますから、250万貯めるのに2.5年です。250万貯まったら、次の年に出店をしたとすると10年後には3店舗+内部留保350万円となります。
10年後で得た1株あたりの資産を比較してみましょう。(ざっくり計算したので多少の誤差は許してください。)
① 店舗価値(50万円✖️1)+配当8万円✖️10=130万円
② 店舗価値(50万円✖️3)+内部留保350万円➗5=220万円
投資家としてはどちらを選択すべきでしょうか?
配当を出すことは必ずしも良いこととは限らない。
次回は②を選択したとしてお話をしてしていきたいと思います。