みなさん
お疲れ様です。
今日は、7月10日に日銀から発表された「2022年の国際収支統計および本邦対外資産負債残高」についてお話しします。
最近メディアでは海外のレストランで働く人の時給が4,000円だなんだと騒いでおり、日本人の悪い癖で日本は貧乏だなどとわけわからんことを言い出している人たちがいます。実際先日ドイツに行った時も500mLの水のペットボトルが400円くらいして驚いたのは事実です。日本で働いて海外で消費するのであれば辛いかもしれませんが、日本で働いて日本で消費するには問題ないのです。
日本の物価と賃金はなぜ安いのか?
それは、日本が内需の国だからです。電車も車も服も大体のものを日本の中で作ることができます。ですので、日本の値付けは日本人の間でされるのです。100円のジュースと100万円の車を交換するか200円のジュースと200万円の車を交換するかは当事者同士の決め事なのです。ドイツのスーパーマーケットでさえ日本の質および量を比べるとかなり寂しいものがありました。日本は労働環境以外は豊かな国だと思います。
日本の対外純資産は世界一(公表している国だけ)
お金持ちの定義ってなんでしょうか?バンバンお金を使うことでしょうか?
個人に置き換えれば、借金がなくて貯金があることだと思います。これが日本が世界一なのです。
少しデータを見ながら説明します。
2022年の国際収支統計および本邦対外資産負債残高
日銀が発表した2022年の国際収支統計および本邦対外資産負債残高です。
元の資料はリンクに貼っておきます。
日本の対外純資産の推移です。400兆円程度あり1位です。2位はドイツで日本より1割くらい少ないです。以下中国、香港、台湾と続きます。
最近円高で貿易赤字だったんじゃないの?
って思う人もいると思います。
それはそうなんですけど、次のデータを見てください。
それはそうなんですけど、次のデータを見てください。
確かに貿易赤字なのですが、第一次所得収支というものが大幅にプラスになっていることがわかります。これは日本の企業などが海外に持っている資産が生み出しているお金です。これを見ると日本という国はいつの間にか投資国家になっていることがわかります。もちろん、現地生産とかいろいろありますけど、かなり強い経済だということがわかると思います。
かつて松下幸之助は、日本の資産を全て海外に投資して複利で運用していけば日本は税金のいらない国になると言ってましたが、それもあながち嘘じゃないなと思いました。
最後に旅行収支です。2014年頃までは日本から海外に行く人の方が多かったですが、そこから一気に海外から来る人の方が多くなってます。最近東京でも海外の人をよく見ます。我々がすぐわかるのは欧米の人たちですがその3倍くらいの人たちが来ているんですよね。びっくりです。コロナでかなり減りましたけど、これからどんどん増えてくると思います。インバウンド銘柄はこれからまだまだ伸びるでしょう。
他の資料も面白いものがあるので是非皆様で原文を読んでみてください。
それではまた。