20240428 政策委員会・金融政策決定会合 円安に対する考え方他

投資日記

みなさまお元気ですか?

GW突入ですね。イスラエルについては、アメリカがイスラエルを制止したとの情報もあり、一旦解決したように思いますが、もう少し様子を見たいと思います。

先日の投稿のイランについて少し補足しておきたいことがあります。キリスト教の元になったのがゾロアスター教であり、その起源がアケメネス朝ペルシャにあると言いましたが、それが今のイランなのです。イランは元々イスラム教ではなくキリスト教の起源を持つ国なのです。今はたまたまイスラム教というだけです。そういう視点で見ると少し捉え方が違ってくるかもしれません。

それでは本題です。

政策委員会・金融政策決定会合

4月26日、政策委員会・金融政策決定会合の結果が日銀から発表されました。原文はリンクの通りです。

・無担保コールレート(オーバーナイト物)を、0~0.1%程度で 推移するよう促す。
・長期国債およびCP等・社債等の買入れについては、2024年3月の金融政策決定会合において決定された方針に沿って実施する。

の2点です。つまり前回の金融政策決定会合から大きな変化はありませんでした。一応補足しておきますと無担保コールレート(オーバーナイト物)は銀行は普段、資金のほとんどを日銀の当座預金に預けてますので現金はほとんど持っていません。そこで、銀行間で日銭を貸し借りしているのです。その時の金利が1日あたり0~0.1%程度にしますよってことです。

現状維持です。

円安について

円安が止まりません。私はエネルギー系に投資しているので円安に良いめんもあるのですが、消費者目線ですとガソリン価格や食べ物の価格が上がって大変です。

皆さんが円安について誤解しているかもしれないので私の見解を書いておきます。

そもそもなぜ円安になるのか?

円が売られて外貨が買われているからです。

当たり前と言えば当たり前なのですがそれ以上でも以下でもないのです。

それではどんな時に円が売られるのでしょうか?

①輸入が輸出を上回る時

例えばアメリカのものをドルで買う時、円を売ってドルにしてからドルで買いますよね。つまり輸入するということは円が売られるということです。

これは財務省の貿易統計で見ることができます。

最新の統計はこちらです。
最近ずっとマイナスです。これでは円安になっても仕方ないですよね。
しかし、勘違いしてはいけないのが、日本は決して貧しいわけではなく世界一の金持ち国であるということです。マスコミの間違った報道に惑わされないようにしてください。詳しくは過去のブログを見てください。
②通貨間金利差がある場合
例えば、仮に円の金利が1%でドルが4%だとして投資資金を借りる場合、円を借りてすぐに売ってドルで運用すれば良いのですから円が売られるのです。これを円キャリートレードと呼びます。
そもそも私は通貨に金利がつくということが嫌いです。この話をすると長くなってしまうのですが、そもそも通貨に金利がつくのは金本位制の名残です。ドルなどはアメリカ以外でも使われているので、金利が発生するのは理解できますが、円は日本でしか使われてないのに金利をつける意味が全くありません。唯一あるとしたら通貨の価値を下げる程度でしょうか?日本国債ですら金利をつける必要はないと考えています。なぜなら、最終的に日銀が全て引き受けて円を発行してしまうからです。国債発行すぐ現金化の方が効率的と思います。これは通貨発行権(厳密には日銀は民間企業)があるからできることです。
少し話は脱線しますが、金利で景気を制御するという手法はすでに機能しなくなっています。今のアメリカを見ればわかりますが、リーマンショック以降、各中央銀行は、量的緩和という方法でお金をばら撒き続けました。さらに仮想通貨や電子決済など、もの凄い勢いで信用創造されています。信用創造については長くなるので割愛します。
つまり、多少の金利の上げ下げでは資金の流れに大きな影響はないのです。ただ、金利を参考にローン金利などが設定されるので、国民生活には影響は出てくる可能性があります。
話を元に戻します。
③対外投資が増えた場合
今年から新NISAが開始されました。こんだけ日経平均が上がったのに日本人は日本株を売り越したんです。それでは何を買っていたのでしょうか?
S&P(米国のインデックス)やオールカントリーといった対外国投資商品です。つまり気がつかないうちに日本円を売って外貨に変えて投資しているのです。
日本人の個人資産は甘くみてはいけません。2,100兆円もあるのです。アベノミクスで投入された金額が約40兆円、コロナでアメリカが投入した資金約600兆円(私が把握している金額なので現在の為替等で計算してません)
この2,100兆円が半分でも市場に流れたら、日銀ですら制御不能になるでしょう。
しばらくこの流れは続くのではと思ってます。しかし、アメリカの景気が低迷することがあれば一気に資産が引き上げられるので短期間でとんでもない円高がおきます。あとは日本に大きな災害が起きた時です。日本に災害が起きれば、円の需要が増えるので個人の海外投資は引き上げられ、企業も海外資産を円に変えて復興するのです。
まとめ
日銀の方針に大きな変更はありませんでした。
円安はもう少し進みそうです。貿易収支、個人の対外投資状況を注視していく必要があります。
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