20241104 半導体産業は買いなのか?

経済の流れ

ついに明日はアメリカ大統領選ですね。

こちらも荒れるでしょう。個人的にはトランプが良いと思っています。石破さんの件もあったので蓋を開けてみるまでわかりませんね。

今日は、半導体について書いてみたいと思います。あらかじめ言っておくと私は半導体の専門家ではないのでかなりはしょって書きますのでご了承ください。

半導体とは?
電気を通す金属のようなものを導体、ゴムのようなものを絶縁体と呼んでますが、両方の特性を持つものが半導体と言われています。現在はシリコンに少し混ぜ物を使用したものが使われています。
半導体は何に使われている?
コンピュータの計算は0と1で計算されているというのはご存知かと思いますが、この時にゲートというものを使います。このメカニズムは複雑(私レベルの素人には)なのでそうなんだと思ってください。ここで使われるのがトランジスタや抵抗です。
昔の家電などにはこれを用いた回路がありました。こんなやつです。
トランジスタや抵抗をハンダづけしていましたよね。
ここで大きな技術革新が起きます。
基盤自体を半導体で作って削り出して回路を作成する方法の発明です。これが集積回路です。
サムソン、TSMC、NVIDIAの違い
半導体関連メーカーと言ってもさまざまな特徴があります。かつて日本は全てを自前で作成していました。それはやがてサムソンなどの安いメーカーに取って代わられてしまいました。当時の全てを自前でということでやっているのがサムソンなどのメーカーです。それに対してNVIDIAは回路の設計しかしませんし、TSMCは設計図通りに回路を作成する会社なのです。TSMCは回路を設計していないので、受託する側としては盗用されるリスクは低く安心して任せることができるのです。これがTSMCの一番の強みです(もちろん回路を細かく描く技術力も相当なものだと思いますが)。
半導体メーカーと言ってもいろんなタイプの会社があるのです。
NVIDIAは何がすごい?
CPUとGPUはご存知でしょうか?皆さんに馴染み深いのはCPUだと思います。パソコンの心臓部でもあり、難しい計算をすることができます。しかし、CPUは不器用なので一つ一つ順々にしか処理できません。それに対してGPUは難しい計算はできないですが、簡単な計算を並列で行うことができます。これGPUが「Graphics Processing Unit」の略であるように画像処理にめちゃくちゃ有利に働きます。NVIDIAはこのGPUに大きな強みを持ち、実際ゲームの画像処理で成長してきた会社で日本のゲームメーカーとも大きく関わりがありました。
この簡単な計算を並列で行える特性が生成AIの計算に役立つということで大きく注目を浴びているのです。
AIについて
チャットGPTがすごいということは以前お話ししました。
ここでAIについて勘違いしていることがあると思います。AIは新しいものを作り出すのではなく統計的に可能性の高いものを選び出しているに過ぎないのです。しかし、そのデータの規模と処理量がすごいので人間が見るとおおってなるのです。
生成AIの時代は来るのか
NVIDIAと生成AIが関連づけられることが多いのであたかも生成AIが伸びているように勘違いしそうですが、まだまだ手探りの段階だと思います。画像処理分野だけでも相当伸びているはずですからね。生成AIが本格的に市場を席巻するのは10年〜20年はかかるでしょう。
超長い目で見たら買いでも良いかもしれませんが、現状高く評価されすぎですし、10年もあったら〇〇ショックみたいなのも一回はくらうでしょう。私はあまり積極的におすすめはしないのですが、業界に詳しく、明確な未来が見える方は買ってみても良いかもしれません。
それではまた
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