最近教習所ではマニュアルコースってないみたいですね。一旦オートマでとってからプラスで取る感じ見たいです。
若い人にとってはマニュアルって何?って思うかもしれませんがエンジンの駆動力をいくつかのギアのサイズが異なるギアに機械的につなぎ直すんです。それがクラッチなんですけど、そこをいかになめかに繋げるかがかっこいいみたいな価値観の私です・・・。しかしもうそんな車はほとんど売ってませんし、何がすごいのかもわかる人もいないでしょう。
そこから常に半クラッチ状態のオートマ車が主流になり、ギア自体も無段変速のCVTになりました。
さらにそこからハイブリッド車やEVに進化していくのですが、欧州はディーゼルゲート事件を機にEVシフトを進めていましたが、ここに来て限界を感じ始めハイブリッド車に変更する動きが出ています。
普通に考えればエンジン車からEVにシフトするのにまずハイブリッド車だと思うのが普通ですが、欧州はそうしませんでした。
なぜか?ハイブリッドシステムが複雑だからです。
私も最近調べていて頭から煙が出てきました。まぁ理解するだけでも大変。何が難しいかってハイブリッドシステムの肝となっている遊星ギアシステムです。私も専門家ではなく機械に強くはないので超簡単に説明します。間違ってたらごめんなさい。
遊星ギアとは
遊星ギアはサンギア、プラネタリーギア、リングギアからなります。
これ自体はいろんな機械に使われているらしいのですがこれをエンジンとモーターの制御に使っているのです。それぞれのギアは連動して動きます。太陽系にみたいに見えますよね。
発進時

まずリングギアはモーターとタイヤを動かすギアに連動してます。発進時はモーターだけ使います。サンギアとプラネタリーギアはこの時ただの軸として回ってます。
エンジン駆動時

エンジンはプラネタリーギアに繋がってます。プラネタリーギアからリングギアに駆動を伝えてタイヤを動かします。

効率の良い回転数で制御するのに必要なのがサンギアです。サンギアはリングギアとは別のモーターに繋がっていて発電専門です。発電するということは減速するということなのでここでうまく車速をコントロールしながら充電します。
急加速時

急加速時はエンジン→プラネタリーギア経由でリングギアを動かすのに加えモーターで直接リングギアを動かします。
ですのでとんでもない加速ができます。
高速走っててもプリウスとかめちゃくちゃ早いですよね。
減速時

減速時はエンジンもモーターも停止します。そうするとリングギアの回転はモーターに伝わり、モーターは発電機として働き、その抵抗で減速します。この時充電されます。これを回生ブレーキと呼んでいます。電車が止まるシステムと同じです。
まとめ
車は加速と減速を繰り返してますが、この複雑な制御を最適な配分にコントロールする必要があります。トヨタがいくら仕組みを公開しても他社が真似できないのはこの制御プログラムが相当複雑なんだろうと思います。
当たり前ですが、ハイブリッド車にはギアもトルコンもないんですよね。よくこんなシステムを思いついたなと思います。トヨタの技術者は天才だと思います。これを20年前に市販してるんだから驚きです。20年前に発売できたってことは開発自体は・・・・・ガソリン車全盛の時代です。プリウスが出た時正直私はトヨタの道楽ぐらいにしか思ってませんでした。今になってその先見の明にびっくりします。
今、そのトヨタは水素自動車を開発しているわけです。彼らには何が見えているのでしょうか?楽しみですね。
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