四季報一気読み 1376 カネコ種苗

四季報一気読み
1376 カネコ種苗

会社概要

まずはホームページを見てみましょう。

いろんな野菜の種が売ってますね。

種を制するものは農業を制する。

これは決して大袈裟ではありません。「種なんて買ってきて育てたらそっから種を取ればいいじゃん」って思うじゃないですか。今の種って違うんですよ。遺伝的にホモ個体を掛け合わせたF1種子って言うのが主流なのです。F1種子のいいところは品質が安定するんですよね。しかしF1種子から種子を取ろうとすると1/2はF1種子と同じですが1/2はホモ個体に戻っちゃうんですよね(これは高校で習うメンデルのやつです)。

「ホモ個体を育てて種を取って交配すればいいじゃん」って思いますよね。普通の農家はめんどくさくてそれすらしないでしょうけど、他の種会社ならやるかもしれません。そこで主流になっているのが雄性不稔株というF1種子です。要は種が取れない種です。

これによって、種は取るものから買うものという流れになっています。世界中でこれを展開しているのがあの有名なモンサント社です。たまにドキュメンタリー番組とかありますがえげつないですね。モンサントの農薬に強い株を売ってモンサントの種がないと事業が成り立たないようにしているのです。加えて農業資材もローンを組んで買わせたりしています。(これはモンサントが直接融資してるかは不明です)。モンサント社といえば外せないのがエージェントオレンジですよね。当時のモンサント社と関係はないとは言ってますが、どうかなと思います。エージェントオレンジ自体は2−4Dを主成分としたオーキシン(植物ホルモン)です。オーキシン自体は植物の発育を促進するので悪くないのですが濃度を変えれば植物が枯れる。そう、ベトナム戦争で使われた枯葉剤です。その後、ベトナムに多大な被害を与えた枯葉剤ですが、エージェントオレンジ自体が問題ではなく、その精製工程でできたダイオキシンが問題でした。私もベトナムに行ったときに戦争博物館を見てきましたが本当にひどいの一言です。写真はこんなのしかありませんでした。結局アメリカはベトナム戦争負けたんですよね。アメリカって結構負けること多いんですよね。弱いところはフルボッコにするのですがね(フセインなんて可哀想ですよ、大量破壊兵器なかったのに意味なく殺されて)。ウクライナに積極的に関与しろって思いますが。(むしろ裏で手を引いているとしか思えない)それは置いといてベトナムは本当にいいところだと思います。

ちょっと脱線しましたが四季報を見てみましょう。

売上高

2019年 約580億
2021年 約610億

少し売り上げ増えてますかね。

2008年の四季報があるので過去を見てみましょう。

この当時は430億円くらいでした。少しずつですが増えてますね。

有利子負債

利益剰余金約15億に対して有利子負債約180億円

目ん玉飛び出ちゃいます。

株価(PBR、PER)

2022年7月15日の終値は1,649円です。最近の業績から一株当たりの利益はだいたい100円くらいでしょうか。PERは約16、PBRは約1といったところですね。まあそんなところかなって株価でしょうか。

総合判断

とにかく有利子負債が多いのと現段階で日本が農業に本気でテコ入れする様子もないです。株価も割安という訳ではありません。

投資判断は✖️とします。

 

 

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