今日は麻雀の確率論についてお話ししたいと思います。私は仲間内の麻雀ではただのブンブン丸だと思われているフシがあるのですが私なりに確率を意識して打ってます。
押し引きの参考になればと思って書いてみます。
数字のみ=マンズ
○ソウズ
●ピンズと思ってください。
麻雀で積もれる数は東と南で18牌、西と北で17牌ですが、簡単にするため18としておきます。
最初の6枚を序盤、次の6枚を中盤、最後の6枚を終盤とします。
その中でも一番大切なのは中盤だと思います。特に7枚目で行くか行かないかの判断をする事が多いです。
まずは基本的な確率からです。
6枚目で両面リーチした時につも上がりできる確率はどのくらいでしょうか?
麻雀は34種類の牌があるのでその中の2牌が上がれます。2➗34=5.8%なので簡単にするために6%とします。その抽選が12回残っているので6✖️12=72%です。かなりの確率でツモれるので満貫だろうが面混だろうがリーチです。
それではカンちゃんペンちゃんの場合はどうでしょう?リャンメンの半分なので1回あたりの上がれる確率は3%、12回で積もれる確率は36%です。意外と高いですよね。リーチしちゃって良いと思います。
次にイーシャンテンから上がれる確率について考えてみます。一番良いイーシャンテンはリャンメン2つのイーシャンテンですよね。6巡目にこの形になった時どのくらいの確率で上がれるでしょうか?まずテンパイする確率は4枚あるので3✖️4=12% 100➗12=約8です。テンパイするまで8牌かかります。残り4杯をリャンメンでツモるので4✖️6=24%です。
72➗24=3 一見良さそうに見えるイーシャンテンでもテンパイとイーシャンテンではこんなにも差があります。
6巡目でイーシャンテンにも満たない場合は泣きまくるかベタオリです。ここのメリハリが重要です。意外と7巡目あたりからベタオリしていることが多いのです。
よく、先制リーチ受けたらベタオリと言うセオリーがありますがあながち間違っていませんね。
先ほど6巡目にリーチした時リャンメンなら72%カンチャンなら36%と言う話をしました。カンチャンからリャンメンに手変わりを待つことで上がる確率は上がるのでしょうか。
例えば③⑤でテンパったとします。ここからリャンメンに手代わりする確率は②と⑥の2種類で一回あたり6%です。つまりテンパイまで100➗6=17牌かかります。さらにそこから積もるまで17牌かかるので34牌が必要です。12牌ツモが残っているので12➗34=35%です。確率的にはあまり変わりません。(手代わり待っているうちにツモってしまう問題もあります)早めにリーチをかけて牽制するか、リャンメンにして手を高めるかですね、だからどちらが正解ということはないですが先制リーチの牽制力があるのでリーチですかね。
これこそが強者と弱者を分けていると言っても過言ではない考え方です。私もたまにやる技です。さっきの6巡目テンパイでカンチャンでリーチをかけるかという問題がありました。中級者程度であればリーチで牽制する効果は高く降りてくれることが多いです。しかし上級者となるとこれをかいくぐって上がりに向かってきます。そもそも34種類中1種類しかあたらないのですから当たる方が難しいですよね。
ここで考えたい技術がシャンテン戻しです。要はイーシャンテンをリャンシャンテンに戻すということです。おいおい何を言っているんだとお思いでしょう。
例えば6巡目⑤⑦で聴牌したとします。ここでリーチを打てばツモれる確率は36%です。ここでリーチせず後から引いてきた牌を使って聴牌を崩すのです。ちなみにリャンメンに受けられるのは3〜7です。これらは15枚あるので15➗34=44%です。だいたい2回ツモれば引いてきます。例えば8巡目で❺を引いたとします。ここで⑤⑦の⑦を落として⑤❺の形にするのです。ここから上がる確率はどれくらいでしょう。先ほどとお同じ考え方をすればテンパイまで8牌上がるのに17牌でしたので合計25牌ですね。残りツモ数が10でしたので10➗25=40%ですね。⑥を引いてきた時振りテンになってしまいますがそれでもシャンテン戻しした方が若干つも上がる確率が高くなります。さらにリャンメンで受けるので平和がついて1はんアップすることもあります。
強い人はこれを2シャンテンからのシャンテン戻しなどを駆使して格段に上がる確率を高めていると思います。
感覚的にはわかりにくいですがだからこそ差が出るテクニックだと思ってます。
私はよく裏ドラが乗ると言われますが、そういうことを言う人はだいたい弱いです。裏ドラなんて上がった後にランダムで抽選されるのだから確率は同じなのです。
ではなんでそんなことを思う人がいるのでしょうか。
それには2つの理由があります。
・リーチの数
・裏ドラ自体の確率の誤認識
です。1個目は簡単です。私がテンパイしたら高確率でリーチしていると言うだけのことです。2個目はどうでしょう。
麻雀は14牌で上がります。1つは頭で重なっているので13種類あるとします。(実際はアンコとかあるのでもう少し減りますが)13➗34=38%です。約4割も乗るんですよ。そりゃよく乗りますよ。この認識ない人多すぎです。
これがまた大きな課題です。現代麻雀において祝儀というプラス加点があります。これが何かについては深く記載しません。例えばリーチのみでツモった場合何点になるでしょう。60%の確率でリーヅモの2000点40%の確率でリーヅモドラ1の4000点+祝儀の19000点相当です。(どんな麻雀だよって思った方はすいません)
2000✖️60%+19000✖️40%=8800点です。これがリーのみのツモった時の正しい価値です。
つまり6巡目リーのみリャンメンでテンパった時8800✖️72%=6336点です。
これが期待値なので満貫確定のリーチと同価値なのです。これが現代のぶっ壊れ麻雀の現実です。しかし、これを理解してない人多すぎです。
今日はこの辺にしておきます。