前の記事でも触れましたが、株をやる上で重要な考え方の一つとして受給を意識する事があります。
日銀や年金が日本株全体を買ったりしますが、株式市場に入っているお金はそんなに大きく変わるものではありません。銘柄間の資金の移動を予測して行くことが重要です。
テーマをわかりやすく言うとセクター(分野)です。これは非常に重要です。これから来そうな分野を先回りして買うのです。そんなことできたら必ず儲かるじゃんって思うかもしれませんが、これが出来るのが個人の強みです。それは、人間の性格と機関投資家の事情によります。
ある時、バフェットが優良銘柄を見つけてある機関投資家になぜ買わないのかと聞いた時に帰ってきた答えが、その銘柄が良いのは知っているが、今年は上がらないからと言うものだったそうです。つまり来年以降は買う可能性が高いと言うことです。機関投資家は皆さんが思っているより近視眼的なのです。
それは当然です。彼らには降りると言う事がないのです。これからは下がるから投資しませんといったら、他の人にトレードしてもらうから良いよと言われて解雇です。任された資金は全ツッパしなければならず、1年単位で契約してもらわなければならないのです。5年後結果が出るからなどといっていたら上司にも顧客にも愛想を尽かされてしまうでしょう。(フィレデティのような例外もあります。私が買い始めるとフィレデティが買ってくるイメージがあります)
さらにそれに追随する個人は周回遅れになっているのです。機関投資家が売る頃には機関投資家の空売りがなどと投稿を繰り返す悲しい結果になりがちです。
株で儲けようと思ったらそれなりの期間が必要です。バフェットの有名な格言を紹介します。
どれだけ優秀な才能を持ってしても時間のかかるものはあるのです。9人の妊婦を持ってしても一ヶ月で子供は生まれません。
バフェットらしい面白い表現です。なるほどと思いますよね。株には種まきの時期、監視の時期、収穫の時期があります。
多くの人が蒔いた種をほじくりかえしては食べてしまいます。花が咲いたと収穫してしまいます。多くの場合、業績が上昇基調のうちは放置しておけば良いのです。私自身これが出来ていればかなりお金持ちになれたと思います。
私がこれまでテーマとして考えてきたをこれまでの投資履歴とともに振り返ってみたいと思います。
広告業
最初に投資を始めたのは2008年12月でした。日経平均も1万6000円くらいあったと思います。その頃は週刊賃貸と言う会社を買っていました。広告業は製造業と違って設備投資がなく高収益なんです。電通とかテレビ局とかYouTubeとか見たらわかると思います。2009年にリーマンショックが来てストップ安3連チャンという恐ろしい経験をしました。その後、少し持ち直したところで売ってしまいました。
その後はちょこちょこいろんなところを買ってました。桃鉄が好きなのでハドソンを買ってたのですが、しばらくしてコナミに買収されました。その時は少し儲かり、リーマンの損を取り戻したと思った矢先。2011年の地震があって、再びマイナスに転落しました。
医療介護系
その後に目をつけたのが、医療、介護系です。今でも安いところは買いたいと思ってます。それが大体2012年くらいです。その頃はまだ、リーマンショックの余波が残っていて全ての銘柄が安値で放置されていました。今では考えられないですけど、配当6パーセントなんてザラにありましたからね。このころはニーサなんて言葉もなく、株をやっているというと反社か何かみたいな目で見られるような時代でした。ちょうどその辺で信用取引をやってた時期がありました。その時買っていたのがSMSという銘柄で看護師の人材紹介業の会社です。手堅い会社かなと思って500万円の資金で1000万円の取引をしてました。その銘柄がある時いきなり暴騰したのです。ストップ高連チャンで1週間で1.5倍くらいになりました。金額にしてプラス400万円くらいです。そこで利確してしまいました。そのまま持っていれば2億くらいにはなってましたね^ ^
アベノミクス到来
小口輸送
そんなこんなで2012年はうまく立ち回れました。少し疲れたから休もうと思ってた時です。2012年の末に民主党政権が解散するというニュースがありました。これはチャンスと思い、1000万円に信用枠2000万円を使って3000万円で取引を開始しました。普段行かない選挙にも行って本気モードで頑張りました。この時買っていたのがトランコムという会社と内外トランスラインという会社です。小口輸送に強みを持つ会社です。今でこそAmazonなんかは市民権を得てますが、当時はまだそれほどではありませんでした。しかし、これからの時代は小口輸送の時代だと思い買っていました。アベノミクスの恩恵もあり2013年は1000万円くらい儲かったと思います。
建設IOT
そのあと手がけた銘柄として印象に残っているのがCTSという銘柄です。アベノミクスで公共事業が盛り返してきたのですが人手不足だということがありました。建設業界とIOTの融合が不可欠だと思い、ここに投資しました。ぼちぼち儲かりました。
その後は少し燃え尽きちゃってというか暴落来るんじゃないか病にかかってしまって3年くらいはだらだらしてしまいました。
ニッチ産業の統合
そのあとで印象に残っているのはピックルスコーポレーションという会社です。2017年くらいから投資を開始しました。ご飯が進む君の会社です。漬物業界全体のパイは縮小傾向にあるのですが、漬物会社は小さいところが多く製造の効率化や品質基準を満たす必要があり、大手に吸収されていくだろうとの思惑で買っていました。しかし、トランプの就任、コロナとそのたびに売ってしまったので、思うように利益を上げることができませんでした。うまく乗れていれば1000万くらいは行けたと少し後悔してます。
2021年から投資を再開し、今に至ります。
今、私が力を入れているテーマはズバリ水素です。
それ以外にも資源、エネルギー関係が熱いです。資源、エネルギーの全方位戦略(トヨタか)でいきたいと思います。中国やインドが経済成長しています。私が2019年にインドに行ったときはまだまだ発展途上というか未発達の段階でした。今までもそうでしたが、これからの国の発展とともに壮絶な資源の争奪戦が始まります。特にEVの浸透に伴いリチウムなどはそうですし、電線を引くために銅も必要になるでしょう。この流れは止められません。世間はまだGAFAだとかDXに気を取られています。そんな中静かに資金の移動が起こるでしょう。私は先に待ってることにします。
最近面白い動きがあったので次回の記事で紹介します。