裏切り者だらけの日本(囚人のジレンマとナッシュ均衡)

経済の流れ
囚人のジレンマとは

囚人のジレンマは有名ですが知らない人のために簡単に説明します。
あなたと友達のイーロン君は銀行強盗をします。しかし、運悪く二人とも捕まってしまいました。二人は別々の部屋で取り調べを受けることになります。
そこであなたは刑事からある取引を持ちかけられます。
①あなたが白状してイーロンが黙秘した場合(逆も然りです)
→あなたは無罪でイーロンは30年の服役刑になります。
②両方白状した場合
→両者は5年の服役刑となります。
③両方黙秘した場合
→両者は2年の服役刑となります。

あなたの選択肢は2つです。あなたならどうしますか?

③を想定して黙秘するでしょうか?実際あなたが反社に属していれば裏切りが判明した段階で刑務所から解放されたとしてもそれより酷い地獄が待っているでしょうから黙秘を選択するでしょう。しかし、チンピラでればワンチャン助かるかもと思って友人を売るでしょう。

この問題どう考えますか?

天才、変人 ジョンナッシュ
映画ビューティフルマインドを観たことはありますでしょうか。ジョンナッシュは天才数学者でノーベル賞を受賞するほどの天才でソ連の暗号解読を任されるのですのですが、途中から精神を病んでしまうのか、廃墟のポストをあさってはありもしない極秘任務をゲットして(自作自演なのですが本人は気づいてない)解読するという奇行をします。ナッシュについてはこの辺で
ナッシュ均衡
囚人のジレンマに話を戻します。あなたはどちらを選ぶでしょうか。ナッシュの考える均衡状態は②と③なのです。①はないのです。両方裏切るか両方黙秘するかです。もちろん両方黙秘した方が二人の懲役の合計は4年となり、裏切った場合の10年より短いです。統率されてた組織なら②を選ぶでしょう。しかし、信頼関係がなければ③を選びます。②を選べる国民性が日本の強さであり、富の源であったと思います。金は天下の回り物、つまり私が誰かの価値を認めてその対価を支払えば誰かが私の価値を認めてくれるだろうという信頼関係です。しかし、その信頼関係は失われつつあると思います。それが、今の日本の弱さの根本原因だと考えます。ユニクロ、サイゼリア、軽自動車を選択するかそれなりのデパートの服、こだわりのレストラン、アルファード?を選択するか、現代において製造するコストは値段ほどは変わらないでしょう。しかし今の日本はユニクロ、サイゼリア、軽自動車の社会です。自分は節約、消費は誰かがする、国は何もしないとぼやいている人が多いと思います。当然国の役割も大きいと思いますが、それさえも批判のまとになっております。個人的には積極的な財政支出で良いと思います。それが経済を回すということですから。そんなことしたら財政が破綻するという人もいるでしょう(自国通貨建の国債なので貿易赤字にならなければ問題ないですが)破綻して何が問題ですか?破綻したらしたでいいじゃないですか、日本は石油が出るわけでもなし、日本人が作ったサービスをどう分配するかそれだけの話です。お金とはその程度のものでしかありません。
今こそ、お互いを信頼し、多少能力がなかったりダメな人も許容してみんなで栄える社会を目指すべきじゃないかなと思います。最近の日本の人の不幸を楽しんだりダメな人を叩いたり、私はそういうのが大嫌いです。ですので私は長いことテレビを見ていません。
いつか日本人が気づく時が来ると良いです。それは、大災害とかないと無理なのかな・・・・・・。
今日はこの辺で
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