米労働省が14日発表した1月の消費者物価指数(CPI、季節調整済み)は前年比伸び率が6.4%と、前月の6.5%から鈍化したそうです。これについて少しお話しします。
消費者物価指数(CPI)について
消費者物価指数はCPIと呼ばれています。これは前年比(じゃない場合もありますが)どれくらい物価が上昇しているのかを示しています。
アメリカのCPIは2種類あって
CPI=全ての物価
コアCPI=食料品、エネルギーを除いた物価
があります。(日本の消費者物価指数は食料品のみを除いたコアCPIと食料品、エネルギーを除いたコアコアCPIに分けてます)
直近のCPIの推移
直近のCPIの推移はこんな感じです。
出典:アメリカ労働統計局https://www.bls.gov/cpi/
2020年から一気に上昇したCPIはそろそろ一旦ピークアウトしそうです。(緩やかには物価上昇する)
物価を決める要因
物価を決める要因は単純で
需要>供給:インフレ
需要<供給:デフレ
となります。コロナで供給が滞っていたにも関わらず、大量に給付金を出したことが原因です。
つまりコロナがあけて人々が働き出し、給付金も無くなってきた人たちも働かずを得なくなります。そろそろ給付金や貯金が尽きてくる頃です。コロナ前と比べてエネルギー価格の上昇、移民による安い労働力は使えなくなっているという側面はありますが、アメリカに限ってはインフレはひとまず収まる方向に行くと思います。そもそもアメリカは長期にわたってインフレが続いています。大きく上昇を開始したのは1971年のニクソンショックでドルが金と交換できなくなった(逆にいうと金がなくても通貨を発行しまくれるようになった)時期からです。これからもアメリカは緩やかな物価上昇が続くと思います。
日本の物価
日本も少しずつ物価上昇を続けると思います。日本は意外と内需の国なので海外の影響を受けるとしたらエネルギー価格でしょうか。それ以外に大きな問題があります。
需要>供給:インフレ
需要<供給:デフレ
需要<供給:デフレ
深刻な供給不足です。若者の数が減ってますので供給不足(特にサービス業)が続いています。需要については今後そんなに増えないでしょう。むしろ減っていくと思います。高齢者は意外とお金使わないというか欲求が減ってくものです。私自身まだ高齢という訳ではありませんが、いい車やいい服、美味しいもの、旅行などに若い時ほど興味が無くなってきました。この辺の需要と共有のバランスが今後の物価を決めていくと思います。
それではまた