水素社会に向けた動き1

経済の流れ
オーストラリアの褐炭水素

石炭には無煙炭、瀝青炭、亜瀝青炭、褐炭、亜炭、泥炭の種類があります。無煙炭から順に炭化が進んでおり品質も良いです。石炭の中でもそれほど品質の良くない褐炭はあまり利用されてきませんでした。しかし、高温で不完全燃焼をすることにより、水素を取り出せる事ができます。これはオーストラリアのビクトリア州に多く埋蔵されており、その量は日本の電力需要の250年分と言われています。この水素を実際にオーストラリアから輸入し運ぶのが川崎重工であり、日本国内で供給するのが岩谷産業なのです。

産油国と水素
水素の良いところはカーボンニュートラルであるというところです。もちろん製造工程で多少の二酸化炭素等が発生する可能性がありますが、CCS(Carbon dioxide Capture and Storage)という技術によってある程度炭酸固定できるそうです。カーボンニュートラルで重要なことは化石燃料を使ってはいけないとは言っていないことです。個人的には化石燃料を使うことにより、固定されていた地球上のエンタルピーを解放することに問題があるような気がします。何にせよ、中東をはじめとした産油国は今までのように原油そのものを輸出する事が難しくなっていくと思われます。となると水素に変換して輸出してくる可能性は十分にあります。というかそうなるでしょう。実際、サウジアラビアとUAEはすでに水素を作るプラントを持っています。日本が先行して水素社会を実現することによって優先的にその権利を得られるチャンスがあると思っています。
海外の動き
皆さんは海外はEVを進めているのだから水素は無視していると思っているかもしれませんがそれは間違いです。
経済産業省、資源エネルギー庁の資料を掲載します。
全体はこちら、かなりの本気度が分かりますよね。
最後に
相場格言:国策に売りなし
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