みなさま、先週は私の主力銘柄である岩谷産業の決算発表が良かったという話をしました。
にもかかわらず週の序盤はなぜか売られました。そして金曜日に戻しました。
やっぱり大きかったの参議院での水素社会推進法可決だったと思います。
つまりもし水素社会推進法が否決されればこれからの水素関連の投資及び販売のリスクを全て岩谷産業が負わなくてはいけないからです。とはいうものの可決されるだろうということもあり下げは限定的だったと思います。
水素社会推進法
水素社会推進法の正式名称は脱炭素成長型経済構造への円滑な移行のための低炭素水素等の供給及び利用の促進に関する法律となります。
経産省のリンク
法律概要（経産省）
要点
中でも重要なのは補助金に関わる部分です。
価格差に着目した支援とは水素の値段が高いので石油などの燃料との価格差に補助金を出しますよということです。今年になって水素の価格を引き上げました。しかしここに補助金が入れば逆に儲かることになります。これはかなりの追い風です。
拠点整備支援とはタンクや水素ステーションが該当すると思います。こちらも岩谷の負担が減るのでかなり助かります。
法案として可決されたので岩谷のリスクはグッと減りました。
やはり「国策に売りなし」の格言は正しいと思います。
サウジアラビアの水素協力
サウジアラビアの皇太子が明日から訪日する件は先日お話ししました。
アメリカ大統領選に向けた関係改善だとお話ししましたが、もう一つ目的があったようです。
それは水素供給です。
サウジアラビアが日本のアニメフェスをやったりと観光産業に力を入れているのはご存知かと思います。原油依存の利益構造から脱却したいと思っているのです。
実はサウジアラビアの財政は厳しい状態にあります。まず、王族が多すぎて働かないおじさんが万単位（かなりの高級取り）がいます。
もう一つはスマートシティプロジェクト「NEOM」の、全長170km・高さ500mにわたる直線型高層都市〈THE LINE〉です。
170mじゃないですよ「km」です。
嘘だろ？って思いますよね
東京、静岡間くらいの距離ですよ。
それも砂漠のど真ん中に・・・・・・。
そりゃお金がいくらあっても足りせんよ
それで21に首脳会談を予定しており両国の企業がサウジで液化水素の輸出基地を整備し、日本市場などに供給するための調査の実施などで合意する見通しだそうです。
個人的にはWIN WINな関係と思っています。水素社会には水素の供給が欠かせませんからね。
水素は欧米諸国もEVの失敗から巻き返しを図ろうとしております。日本が先に手をつけたのに気づいたら抜かされていたみたいなことがないと良いです。
いずれにしろ岩谷にとっては追い風です。
来週以降の株価の動きが楽しみです。
